ロイヤルゼリーの栄養の中で、ロイヤルゼリーのみ含まれている特有の物質に、10ーヒドロキシデセン酸(10-HDA)、類パロチン、R物質などがあります。この花の蜜をミツバチ自らの体内で合成して、頭部にある下咽頭腺から分泌された物質をロイヤルゼリーと呼ぶのです。ミツバチの社会は多数の働き蜂・女王蜂・雄蜂の3種類のミツバチから成り立っています。またリジン、フェノールアラニン、ロイシンなど8種類の必須アミノ酸などが豊富にバランス良く含まれていています。このロイヤルゼリーの効能が、世界的に注目を浴びるようになったのは、1954年のことでした。
ロイヤルゼリーの栄養には、まずビタミンB群、葉酸、パンとテン酸などのビタミン類があります。一生涯このロイヤルゼリーだけを集中的に食べ続けることで、栄養を吸収し続けた女王蜂は、働き蜂の2~3倍もの体に育つことができます。その驚異的な産卵能力を持つ女王蜂は、1日1500個もの卵を産むといいます。美容、健康維持のためにはぜひ飲むと良い食品でしょう。けれどもその生成の過程や成分は、はちみつとは全く異なるのです。
ロイヤルゼリーの場合は、極めて若いメスバチが花粉や花蜜・はちみつを食べて唾液腺で生合成を行うものです。滋養にいいといわれるロイヤルゼリーは、働き蜂がビーポーレン(蜂花粉)と花の蜜を自らの体内で合成して分泌してできたものです。ロイヤルゼリーを構成している成分は、水分、タンパク質、糖質、脂質などです。ロイヤルゼリーによって女王蜂は、働き蜂の寿命が約2ヶ月に対して4年以上、つまり40倍の長さを生きられるといいます。ただひとつはちみつと違って残念なことは、決しておいしいものではないという点でしょう。
ロイヤルゼリーは本来女王蜂の主食なのです。ロイヤルゼリーという名前は、日本語では王乳と記されたりもします。その当時のローマ教皇、ピウス12世が老衰で危篤状態に陥ったときのことです。まず働き蜂が花粉を集め、若い働き蜂がそれを食べて腸の中へと吸収します。ロイヤルゼリーはよくはちみつと比較されたり類似食品のように言われたりすることもあります。
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